忍者ブログ

debsy cosplay-navi

三津はふふっと声を漏らした。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

三津はふふっと声を漏らした。

三津はふふっと声を漏らした。

 

 

「高杉さんは凄いですね。言葉にめっちゃ力強さを感じます。」

 

 

不思議と高杉がそう言うなら違いないと思わせる力が宿ってる。

だけどそれとこれとは話が別。三津は一度深呼吸をして言葉を紡いだ。

 

 

「でもね?私は小五郎さんを幸せにして,小五郎さんと幸せになりたいんです。

 

私,小五郎さんに出逢う前に恋仲がいました。快速瘦面

でも死んでしまったんです。

 

その事から立ち直ったつもりやったけど全然立ち直れてなくて,立ち止まったまんまやったんです。

それを踏み出させてくれたのが小五郎さんなんです。

 

誰に何て慰められてもアカンかったのに小五郎さんは受け入れられた。だから私には小五郎さんやないと駄目なんです。」

 

 

分かってくれませんかねぇ?と少し戯けて首を傾げた。

すると高杉が大きく息を吐いた。

 

 

「何も知らんのに強引な事ばっか言ったのは詫びる。でも俺が三津さんを必要としたのは軽い気持ちからやないのは分かってくれ。

それと三津さんは桂さんだけやなくて周りを幸せに出来る人やと思う。やからもっと自分に自信持ちや。」

 

 

高杉はにっと歯を見せていつもの笑みを見せると三津の頭を力強く撫でまわした。

 

 

「わわっ!髪乱れるっ!触らんって約束はっ!?」

 

 

「これぐらい許せや!押し倒すぞ!」

 

 

「誰の三津を押し倒すって?

これで納得したか?三津は私の一部だ。欠けさす事は許さんからな。」

 

 

二人の背後に現れた桂は高杉の耳を掴むとこれでもかと力任せに引っ張った。

 

 

「いでぇぇぇ!!!馬鹿力!!!盗み聞きしちょって質の悪いっ!!!」

 

 

「お前は何をしでかすか分からんけぇ見張っちょらんと落ち着かんそっちゃ。」

 

 

お陰で仕事に手がつかんとご立腹。だがその怒った顔に熱い視線が注がれる。

桂がその視線を辿ると目を潤ませて見つめる三津と目があった。

 

 

「どうしたんだい?」

 

 

「こっ小五郎さんがお国言葉喋ってはるからっ……!」

 

 

感動してるんですと惚けた顔で愛おしいと言わんばかりの眼差しを向ける。

 

 

「待てや。それなら俺ずっと喋っとるやろが。」

 

 

「だから小五郎さんやないとアカンって言ってるないですか。」

 

 

聞き捨てならんと食ってかかる高杉に,三津は普段喋らない桂が喋ってるから意味があるんだと口を尖らせた。すると高杉は豪快に後頭部を掻きむしって溜息をついた。

 

 

「藩邸で見せつけんなや。

まぁいいわ,あと2日存分に思い出作らせてもらうけぇな。」

 

 

高杉は不敵に笑い,覚悟しとけと目で威した。

 

 

「晋作,もう充分だろ。」

 

 

桂の呆れたような言い方に高杉はかちんと来た。勢い良く立ち上がると桂に詰め寄った。

 

 

「充分?はっ!んな訳ないやろが!俺は生涯伴おうと思った女子と離れにゃならんのやぞ。

それがどんだけ辛いかは桂さんより三津さんの方が分かるやろな。

三津さん,俺が決めた事やけぇ女中の仕事は邪魔にならん程度に手伝う。

でも今は腹立った。収まるまで頭冷やしてくる。」

 

 

「あ!待って!」

 

 

「三津,追う必要はない。」

 

 

すぐさま追いかけようとした三津の腕を掴んで引き止めたが,三津は首を横に振ると桂の手を振り解いて高杉の背中を追った。

 

 

『まんまとつけ入られて……。』

 

 

桂は腕組みをして盛大に溜息をついた。あぁやって放っておけない相手に構うのも止めてほしい。

 

 

三津の優しい所は好きだ。だけど同情と愛情をごちゃ混ぜにしてしまわないか心配だ。

 

 

 

 

 

 

「高杉さん待って!」

 

 

「三津さんついて来んでいい。頭にきちょるけぇ何するか分からんぞ。」

 

 

怒りを孕ませた声。振り返りもせずズカズカ大股で先を行く。三津は小走りでついていく。

 

 

高杉の背中を見失わないようについてくのが精一杯。来た道も覚えてないからここで見失えば迷子だ。

それよりも今は高杉の心が心配だった。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R